中学受験の学校選びが「偏差値」や「大学進学実績」重視でなくなってきた理由(1/13付JBpress記事)

受験生保護者

元記事はこちら
https://jbpress.ismedia.jp/articles/-/73481

今回の記事内で紹介されているのは主に巣鴨中高、聖徳学園、かえつ有明、田園調布の4校。

冒頭から学校ごとに追っていきます。

巣鴨中高の最高水準のグローバルプログラム

まず紹介されているのが巣鴨中学校・高等学校。

主に国際教育という観点でのアプローチになります。

以前もおおたとしまさ氏なども取り上げていたような記憶がありますが、確か学校独自でかなり高度なプログラムを組んでいたと思います。

取り上げられているのはDouble Helixというイベント。

他に複数の学校(市川、鴎友学園女子、駒場東邦、洗足学園、南山女子部、広尾学園)とともに活動したようです。

講師が全員イギリス人でオックスフォードかケンブリッジ大学の修士or博士課程の修了者だそう。

海外プログラムを業者が作成したものに乗っかって行っているのとはかなり様子が違いそうです。

また、かつて皇族の愛子さまも参加したイートンサマースクールも、古くから参加していた学校のようです。

更に独自のスガモサマースクールも行っているようで、記事内でも「英語の授業時間数、使用教材、海外研修の行き先・回数といった表面的なことではなく、真に魅力があるプログラムなのか、よく調べてみることをお勧めしたい。」と書かれています。

また、巣鴨の取り組みのみ2ページにわたって紹介されています。

聖徳学園のSTEAM教育

武蔵野市にある聖徳学園。

2014年からiPadを導入し、2017年にはSTEAM教育の専用棟も竣工。

確認ですが、STEAM教育とはScience、Technology、Engineering、Art、Mathematicsの頭文字をとっています。

実はICT教育のパイオニアとも言われているようですが、余りご存知でない方も多いのではないでしょうか。

Twitter界でも、Apple TeacherやGoogle認定教育者、Microsoft innovative Educatorなどの資格が話題になることがありますが、記事内では専任教諭・常勤教諭64名中59名がApple Teacherの資格を取得しているということが紹介されています。

ICTを使いこなすのは当たり前で、その先に何ができるのか、どう活用してどう解決するのかということに重きをおいているようです。

かえつ有明が週3時間を費やす独自の探究学習

最近は「探究」という言葉を聞く機会が増えました。

教員採用でも「探究」の求人を見かけることもあります(既に採用情報のプログラムにも組み込んであります)。

国の方針でも、アクティブラーニングから主体的・対話的で深い学びが掲げられる(正確にはアクティブラーニングはその手段の1つ)ようになり、模索している学校がまだまだ多いと感じます。

サイエンス科として設定しているようで、担当する教員は専任教員の半数だそうです。

担当する教員は全員毎週1回集まって、研修を行うシステムになっているそう。

教え方などにも答えがあるわけではなく、大人のリスキリングにもなっているとのことです。

田園調布学園の意欲的に取り組む教科横断型授業

教科横断型授業とか総合的な学習の時間という呼称に古い記憶を呼び起こされてしまう方も少なくないはず。

多くの学校で、総合的な学習の時間を流用している現状で、はっきりと原点回帰して教科横断型授業に取り組んでいる印象です。

中1で「数学×歴史」「国語×美術×図書館」、中3で「音楽×物理」「音楽×数学」、高2で「地理×数学」「倫理×情報」「数学×物理×化学×地理」、高3で「数学×物理」などと様々なタイミングで横断的に知識を活用しているようです。

おわりに

記事内では私学ならではの特徴的な取り組みを中心に触れています。

一方で、よく言われることですが、活用するための知識がそもそもなければこれらの話は始まりません。

もちろん、知識だけでもダメですが、活用の手法だけでもいけません。

それぞれが両輪でどちらも大切です。

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