転職活動(ホワイト私学の内定を勝ち取る7+1STEP)

いざ転職活動を始めようと思っても、具体的にどのようにすればいいのかわからない方もいらっしゃると思います。

今回は転職活動をする際の応募基準スケジュール管理、面接時の想定問答などを細かく見ていきます。

なお、従来の転職活動の記事一覧はこちらをご覧ください。

STEP1:求人情報の探し方

恐らく多くの方が参照しているであろう日本私学教育研究所が見やすいと思います。なお、当該サイトの採用情報が掲載されているページはこちらになります。

当ブログでもご紹介していますが、必ず各学校のホームページを確認し、絶対に一次情報に触れるようにはしてください。最悪、私が掲載ミスをしているかもしれません(日本私学教育研究所も◯印の欄がずれていることがあります)。学校によっては日本私学教育研究所に削除依頼を出し忘れていて、まだ採用情報が掲載されているかのように見えてしまう(実際は終了している)ものもあります。

また、日本私学教育研究所に教職員採用情報が掲載されている学校なのに、どこにも求人票が見当たらない‥という場合は以下も試してみて下さい。

実は都内女子校の御三家校である女子学院の採用情報を、当初は見つけることができませんでした。しかし、いろいろ調べていくうちに、上記のキリスト教学校教育同盟に掲載されていることを突き止めました。

また、一部の学校は教員採用.jpなどの外部サイトにのみ求人情報を掲載しているパターンもあります。都内の朋優学院高等学校のように、学校ホームページで概要を触れ、教員採用.jpで詳細条件を掲載しているというようなパターンもあります。

転職の鬼
転職の鬼

基本的には学校ホームページの下部にあることが多いです。また、上部にある学校が次に多いような気がします。あとは学校の「最新情報」「News」「お知らせ」のような場所に掲載されていることもあります。

学校ホームページ内の採用情報へのリンクを発見することができない場合は、「(学校名)」「採用」で検索するのが速いと思います。意外とこれでヒットします。

また、日本私学教育研究所にも教員採用.jpにも頼らず、自校ホームページのみで採用情報を掲載している場合もあります(埼玉県の大宮開成中学校・高等学校など)。こういう学校に採用されたいと考えている場合は、残念ながら定期的に巡回するしか術はないと思います。当ブログに掲載されている情報も、これらの学校については部分的な掲載に留まっているとお考え下さい

STEP2:応募するかしないかの判定基準

求人情報を確認した後は、応募しようか、それとも(例えばレベルが高すぎて)無理そうだからやめておこうかな‥など迷うことがあると思います。

個人的に思っていることは、迷う暇があったら応募せよということです。

自分が選考の面接官もやるようになって久しいですが、学校の状況(窮状)は本当にそれぞれです。

そもそも応募してくれる人が少なかったり、妥協して採用せざるを得なかったり、年度を跨いで翌年に再挑戦することになることもありえます。

また、急な辞退者の発生や、学校内での体調不良者が出るなど、本当にタイミングや出会いはそれぞれです。こればかりはご縁としか言いようがない側面もあります。

少しレベルの高い学校に応募して、書類選考で落とされてやっぱりダメだったか‥と思うこともあるでしょう。逆に無条件に筆記試験までは進ませてくれる学校もあります。こういう学校は実際に足を運んで自分の目で確認し、筆記試験でレベル感の雰囲気も掴んできましょう。

転職の鬼
転職の鬼

ここで言う「レベルが高い」とは、自分の出身高校と応募する学校の比較だったり、出身大学と応募する学校の進学実績と比較してのもの‥くらいの認識で良いと思います。

私自身の場合は、書類選考で通過できなかったことは1割くらいだと思います。落とされる理由は様々で、どうしても共学化にあたって男性or女性を採用したいとか、年齢が高すぎるなど、様々な理由が考えられます。

なお、年齢制限を設定している学校でも、実は境界線を曖昧にしている学校もあります。30歳までと書いてある学校でも、2~3歳くらいまでなら許容している場合もあります。もちろん年齢でバッサリと切っている学校もありますので何とも言えません。私自身も年齢オーバーを承知でダメ元で応募して、受理されたパターンも受理されなかったパターンもどちらも経験しています。

STEP3:書類作成から応募、一次選考(書類選考)まで

応募に必要な書類はだいたい以下の通りではないでしょうか。

  • 履歴書
  • 教員免許や免許更新講習のコピー
  • 大学(と大学院)の成績証明書
  • 課題作文や小論文など
  • 健康診断書

それぞれ個別に見ていきましょう

履歴書

基本的に履歴書は必須でしょう。少しずつデジタルで作成したものが認められている学校も出てきつつありますが、わざわざ赤字で手書きに限ると明記している学校もあります。

市販のもので大丈夫な場合も多いですが、学校独自の形式のものをホームページ上に置いてあるパターンも増えてきています。これに気づかずに市販のもので応募してしまうと容赦なく落とされますのでお気をつけ下さい。

転職の鬼
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実は私もやってしまったことがあります

また、意外に悩むのが志望理由の箇所かもしれません。無難に伝統校だからとか先進的な教育に取り組んでいるから等のように表面をなぞるような書き方はやめたほうが無難だと思います。もう一歩踏み込んで伝統校で◯◯だから◯◯という観点で先進的な教育に取り組んでいるからというように書きましょう。

教員免許や免許更新講習のコピー

基本的にはすぐ準備することができると思います。

一部、複数の教員免許状を取得している場合もあると思います。多くの場合は影響はないと思いますが、吉と出ることも凶と出ることもあります。あくまで一例ですが、広く指導ができるという観点で高評価を得られる可能性がある反面、教科のスペシャリストを求める上位校では、軸足が定まってないような印象を与えてしまう可能性もあります。

なお、数学の先生が情報の免許を取得している場合は、重宝されると思います。一部の学校では数学・情報科と教科の部署を統合している学校もありますし、応募要件に加えてしまっている学校もあります(数学の応募をする際に情報の免許を取得していることor取得する意思がある等)。

成績証明書

意外と盲点なのが大学の成績証明書かもしれません。大学が遠方にある方の場合、郵送手続きなどで日数がかかる場合もあると思います。

最近は「間に合わない書類がある場合は事前にご相談下さい」という注意書きが求人票に掲載されている学校も増えているように感じますし、まずは履歴書のみ送るという学校も増えていると思います(もちろん大学時代の成績証明書は後日持参)。

課題作文や小論文など

志望理由を書かせるパターンや、入職した後に貢献できることを書かせるパターンなどがあります。800字程度で書かせるものを良く見かける気がします。手書きで書かせる学校もありますが、PCを使用して作成することを認めている場合が大半だと思います。

公立校の教員採用試験対策で小論文対策や面接対策をやっていると、自ずと書ける自分の軸が決まってくるでしょう。授業などの学習指導面でも、担任などの生活指導面でも、軸が定まると学校に応じて枝葉の部分を整えながら完成させていくイメージです。

転職の鬼
転職の鬼

私の場合は、他校に提出したものを7割ほどコピペして使いまわしています。残りの3割程度を応募する学校の校風や雰囲気に合わせてカスタマイズする感じでしょうか。

健康診断書

学校によっては丁寧に「採用時に提出」と書いてくれている学校もあります。一方で、応募時に提出させている学校も少数ながらあるようにも思います。どうしても間に合わない場合は学校側に後日提出でいいか確認するのがいいかもしれません。

採用が決まったらいずれにしても提出しなければいけません。気持ちと書類の準備をしておきましょう。

STEP4:二次選考(筆記試験)

書類選考を一次選考と考えてもいますが、学校によっては「応募したら筆記試験に自動的に進むことができる」というところも存在します。個人的には、そういう学校には積極的に応募して私立学校の筆記試験の雰囲気を掴むというのはアリだと思っています。

その私立学校の筆記試験ですが、内容は本当に様々です。その学校の定期考査や実力試験を流用してそうなものも見かけます。実際に教科指導に使っている傍用問題集の問題を並べた学校もありますし、大学受験問題を並べてくる学校もあります。これらについてはYoutubeで動画も出していますので、そちらもご参照ください。

一般的に、授業の経験も増え、生徒とともに問題集や大学受験問題に取り組んでいる方(現場経験が長い方)のほうが、筆記試験も得点も高いように思います。こればかりはしょうがないところはあります。

筆記試験の出来が悪くても次の選考に進める場合もあります。既に述べましたが、学校の状況(窮状)は様々ですし、一例を挙げると複数名の募集をしている場合に片方は即戦力のベテラン(求められる筆記試験の点数も高い)、もう一方は自校でじっくり育てていく若手(多少筆記試験の点数が低くてもOK)、などと決めていることもあります。

STEP5:三次選考(模擬授業)

事前に課題を提示されるパターン、当日どの単元の授業をするのか提示されるパターンのいずれもあります。

また、事前に課題を提示されるパターンの場合には、学習指導案(略案)の作成も求められる場合もあります。これは実は考え方が難しいところもあります。

特に公立校の教員採用試験の受験対策をしている場合には、正しい学習指導案の書き方で必要な項目を並べ、その通りに授業を展開していくということが求められると思います。もちろん、私立学校でも基本的にはその側面はあるのですが、求められるスピード感は学校のレベルに応じて異なりますし、もちろん生徒の反応によって柔軟に対応を変えざるをえない場合もあります。逆に指導案に縛られてしまうこともあるわけです。

もちろん私自身も学習指導案の通りではないとか、導入に時間がかかりすぎているなどの指摘やコメントをいただいたこともあります。一方で、学習指導案を作成して持参したものの、ほとんど見られないパターンもありました。

若い方の場合には指導案も見られ、授業と照らし合わされることも多いかもしれません。これには、授業を授業者が想定しているようにある程度ソツなく運営することができるか判断されている面もあるのだと思います。一方で、自分の授業の型がある程度出来上がっている中堅以上の方はそこまで学習指導案は見られないような気もします。ただし、こちらの記事(ホワイト私学の三次選考(模擬授業)が会心の出来でも不採用になる理由)でもお伝えしている通り、年齢相応の授業内容でまとまっていることは必要だと感じます。

なお、学習指導案の提出を求めてないのに、中堅以上の教員で敢えて学習指導案をつけてくることもあります。個人的にはこれは悪手だと思っています。そもそも授業の内容やペースが応募する学校のレベル感に合っていないリスク、教科や単元の位置づけや内容理解が応募する学校の教員の考えと合致していないリスクがあるのに、それが書類として残ってしまいます。途中で気づいてスピードやレベルを上げようと思っても、学習指導案として形に残ってしまっている以上、今度はその書類から外れてしまうことになります。

中堅以上の教職経験者は、その場で面接官の雰囲気等を敏感に感じ取って修正するくらいのつもりでいた方がいいかもしれません。言い方は厳しいですが、結局は自分の授業と喋りを相手に叩きつけて判らせるしか無いのです

STEP6:四次選考(教科面接)

多くの学校の場合、面接は複数回は設定されていると思います。もちろん、非常勤講師の採用などでいきなり管理職面接まですっ飛ばす場合もありますし、教科主任と校長レベルで決めてしまうパターンもありますが、今回は常勤講師以上(できれば専任登用あり)を想定してお伝えしていきます。

最初の面接は当該教科の教員による教科面接であることが多いと思います。この面接は上記の模擬授業と絡めて行われる場合もあるでしょうし、筆記試験の際に合わせて設定されることもあると思います。タイミングは各学校によりますが、最初の面接ということで述べていきます。

教科指導の内容や手法について聞かれることが多いでしょう。苦手な生徒に指導する際の工夫だったり、自分なりにこだわっている点だったり。最近はICT機器の使用法について問われることも増えているのではないかと思います。

具体的に教科内の専門知識を問われることもあります。ここで返答に窮してしまうと厳しいかもしれません。

STEP7:最終選考(管理職面接)

学校によっては、管理職面接まで進んでしまえばほとんど内定が確定したも同然、という学校もあります。実際、そういう学校も少なくないと思いますが、実は最後まで残った候補者2人の中から1人に絞りきれず、管理職面接で一方の候補者を不採用にする判断をしたこともありますので、一概には言えません。また、私と同時期に転職活動をしていた友人も、最終選考の管理職面接で不採用になった方がいますので、一概には言えません。

最終選考の内容や面接官も学校によって様々です。理事会がしっかりしている場合には理事長が同席する場合も多いでしょう。一方で、その理事長が個性的なパターンもあります。一方的に相手側が喋って終わる場合もあります。逆にヒヤッとするような質問を浴びせてくる理事長や管理職もいます。

ここまで来たらその場その場でよりよい返答をし続けるしか無いのですが、絶対に外してはいけないのは礼儀・礼節面(立ち居振る舞い)でしょうか。やはり理事長などは年齢もかなり高い場合も多く、失礼の無いように対応するのはこちらが思っている以上に重要だと感じます。

STEP8:他に応募した学校の選考や内定の辞退

無事に自分が希望する学校から内定をいただいた場合、他に選考が進んでいる学校や、既に内定を出していただいている学校に辞退の連絡をしなければなりません。

転職の鬼
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選考でお世話になった学校にできるだけ迷惑をかけないようにしましょう

人によっては辞退の連絡を億劫に感じるかもしれません。ただ、選考の途中で「他校さんにも応募されていますか?」などと聞かれている場合もあると思います。これについては気にせず「はい」と答えた方がいいでしょう。下手に偽ってしまうと選考や内定を辞退する際に伝えにくくなってしまいます。また、他校を応募していると告げることで自分に不利に働くのではないかと考える方もいらっしゃると思います(実際不利になることもあります)が、逆に相手側にも内定を出させるためプレッシャーとして作用する場合もあります。結局は一概には言えません。

ここまでの選考過程でメールでのやりとりがあるのであれば、定型文を調べてアレンジし、選考辞退の意思を伝えるのは比較的ハードルは低いと思います。最近は履歴書にもメールアドレスを記載することを求めている学校も増えていますし、日程調整や模擬授業課題の提示(特に資料の添付)などはメールのほうが便利な場合もあります。

STEP EX:全体のスケジュール管理

複数の学校に応募し、自分の予定も調整しながら選考のスケジューリングをしていくと、場合によっては選考どうしが重なってしまうことも出てきます。多くの学校は、土曜日の放課後などのまとまった時間が確保できるところで選考を進めることも多いと思います。

一方、学校側は意外に柔軟にスケジュール調整をしてくれることが多いです。もちろん、一度決まっていた日程をこちらの都合で再変更するというようなものはNGです。急な体調不良等は一考の余地はあるかもしれませんが、その場合でも日程変更も認めてもらえずに不採用になった経験もあります。

何度かやり取りをしているとこのあたりの感覚は掴めてくると思います。掴めてくると、自分の中で選考を先に受けたい学校と後に受けたい学校があった場合などに、調整することも可能になってくることもあります。もちろん、学校側の選考日程の都合でそこまでは待てないというパターンもありますし、あまりこちらの都合を押し付けてしまうと万が一辞退することになった場合に伝えにくくなったりもするのでご利用は計画的に‥

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