今回ご紹介する記事はこちら
https://president.jp/articles/-/80768
実は私自身が身を以て経験したことがあるので、今回取り上げたいと思いました。
後半部分の家庭問題の箇所は、関係ないとは言い切りませんが、今回はあまり取り上げませんのであしからず。
学校内で起こる可能性
私の経験談から
同じ学校の中で働いていても、誰と一緒に働くのか、誰の下で働くのか、というだけでも働きやすさは違います。
私自身、初任校で、1年目に所属していた学年が事実上解体され、2年目には全く別の学年団に所属するようになったのですが、この時に記事のようなことを経験しました。
尤も、私の場合は学年主任が変わったから働きやすくなったというよりも、同僚が変わった影響で働きやすくなったというのが正しいかもしれません。
簡単に触れておくと、私の調子が狂う原因となった同僚は、所謂「ほほえみ爆弾」系でした。
いつも笑顔を絶やすことなく親しみやすいのかと思えば、実は表情と言動が一致しないで何をどのように考えているのかが読み取れず、結果様々なすれ違いへと発展します。
その方も生い立ちも少しクセがあるので、当人も被害者といえば被害者なのかもしれませんが、こちらが100%の能力を発揮できないと、結果として眼の前の生徒が不幸になってしまいます。
なお、2年目は仕事量も増えましたが、気持ちよく学年のために貢献することができ、また業務量や業務のタイミングも自分でコントロールすることができるようになったため、精神的にはかなり楽になりました。こういう点は冒頭の参照記事に通じるところがあると思います。
私の適性と性格に合った業務内容と業務量を与えてくれた学年主任には頭が上がりません
私学という観点で考えると
完全中高一貫校化する私立学校が増えており、6年間担任団が持ち上がりという学校も一定数あると思います。
そういう学校で同僚や上司がやりにくいままだと、6年間苦しむことになってしまいます。
管理職に訴え出て、当該学年から外してもらうことも可能かもしれませんが、それは職場内の風向きを丁寧に読んで動くようにしていただきたいと思います。私学は狭い世界ですから、職場内の不協和音は定年退職などどちらかが辞めるまで尾を引くことも少なくありません。
自然な形で離脱できる可能性があるのは、3年スパンでしょうか。中1~中3を持ち上がってきて厳しくなった頃に、敢えて中学1年生からの再登板を志願するという形でしょうか。教科や科目によってはやりやすい、やりにくいはあるかもしれません。逆に高1~高3を担当して、中1に降りずに高1に降りるというパターンもあるでしょう。
学校間で起こる可能性
今回話題にしたいのはこちらです。
私学≒ホワイト≒働きやすいと思っていらっしゃる方が一定数いらっしゃるかもしれませんが、必ずしもそうではないことは認識していただきたいと思います。
もちろん、世の中のブラックな私学もそうですが、校風や生徒・保護者層が自分に合うか合わないかという観点もあります。これは上司や同僚が合うかという観点以上に気にしなければいけないかもしれません。
生徒や保護者については、偏差値などの数値的な指標や、立地条件を指標にすることもある程度までは可能です。勉強が苦手な子どもを救いたい、勉強に自信がある子を更に伸ばしたい、落ち着いた環境で教育に集中したい、ご家庭とうまく連携して教育に携わりたいなど、個々の先生方に様々な情熱があると思います。
ただ、少子化の影響もありますし、中学受験者数の人数は2024年から減少に転じています。一方で中学受験率は上昇しているというデータもありますので、今後どのように私立学校の業界が変わっていくかまではわかりません。我々の側にもある程度の柔軟さは求められてくるでしょう。
私立学校への就職は、人生の結婚に喩える方もいらっしゃいます。性格、校風、その他もろもろを、定年退職まで捧げるという観点では言いえて妙かもしれません。
ただ、逆に言うと自分に合う私学を見つけて、内定をもらうことが出来た方は幸せなのかもしれません。尤も、思い(想い?)が通じず、妥協があってもいざ中に入ってみると良いところも見えてくるのは、結婚と同じかもしれませんね。
まとめ
今回はプレジデントオンラインの漫画記事をベースに話を広げました。
学校を変える(=転職する)ことによって、自分の働きやすさが変わることもあるでしょう。一方で、同じ学校や組織の中でも、上司や同僚の組み合わせが変わるであけで働きやすさが変わることもあるかもしれません。
学校という職場環境に照らし合わせて、学年団の視点も入れて考えてみました。
転職するタイミング、学校の様子、自分の現状との比較をよく吟味したうえで、行動してくださいね!
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