【埼玉】中学入試速報2023(市進)の中学受験情報ナビから私学の人気を推し量る

受験生保護者

ある年から、毎年確認するようになった市進学院主要私立中学入試状況速報

今年の応募者数だけでなく、前年との比較もしてくれていますし、実際の受験者数と合格者数(あわせて実質倍率まで)も掲載してくれています。

の文字で色分けしてくれているので、一目で人気だったのか不人気だったのかの動向を確認することができてしまいます。

まだ全ての日程が終わったわけではありませんが、大半の試験日程が終了しているため分析してみたいと思います。

詳しい数値は中学入試でGoogle検索して一番最初に出てくるページからどうぞ。

男子校

城西川越城北埼玉は基本的に減少傾向が強めという認識でよいのではないでしょうか。

多くの入試日程で減少していますし、減少幅も小さくありません。

どちらの学校も2月の試験日程がまだ残っており、出願期間中ではあります。

これまでに終了した日程の試験では思うように応募者数を集めきれていない印象です。

実質倍率も1倍前半のものが多く、昨年より上がっていたり下がっていたりという状況です。

特待枠については倍率は一定の倍率があります。

立教新座についても、応募者数が1760人で桁違いに集めているものの、前年比98%となっています。

誤差の範囲とも言えそうです。

女子校

浦和明の星は立教新座と同じような状況でしょう。

応募者数が1987人でやはり桁違いに集めており、前年比98%です。

健闘しているのは他の2つの女子校。

大妻嵐山は全ての入試日程が終了しており、多くの入試日程で応募者が増加しています。また、増加幅も大きめです。

淑徳与野は昨年並というところでしょうか(前年比101%)。

応募者数は1771人であり、やはり桁違いに集めています。

興味深いのは、1月日程が淑徳与野が1/13で浦和明の星が1/14と日にちがずれていること。

倍率はどちらも1.9倍。

なお、どちらの学校も2月の入試日程は2/4で同一日となっています。

立地としては淑徳与野に軍配が上がるかもしれませんが、浦和明の星も悪くはありません。

共学校

青山学院大学系属浦和ルーテル学院の志願者数は減少傾向か。

ただし、女子の受験生は増加傾向にあります。

浦和実業学園については、全日程・男女ともに前年を上回っています。

大宮開成中学校は昨年並の微増

女子の受験生については複数日程で減少しています。

開智は日程によってバラツキがあります。

増加は1~2割の幅、減少は1~3割の幅と分析に悩むところです。

ただ、倍率は低くないので気にしなくてもいいのかもしれません。

一方で開智未来は応募者数が増加した日程よりも減少した日程の方が多いようです。

倍率も開智ほど高いわけではありませんし、立地その他の問題もありそうです。

春日部共栄は、全体的には減少傾向が強いように見えなくもありませんが、男子の応募は増えている入試形式が多かったようです。

埼玉栄栄東はそろって応募者数を増加させています。

埼玉栄の倍率は1.4~2.0倍ですが、栄東は2倍を超えるものが珍しくなく、形式と性別によっては6.3倍のものもあったようです。

振るわなかったのは狭山ヶ丘でしょうか。

2月の入試日程を残しているとは言え、男女ともに応募者数がほぼ半減した日程もありました。全体的にも減少傾向です。

転職の鬼
転職の鬼

「狭山ヶ丘」「潰れる」で検索する人が私のブログに流れ着いたりしています

個人的には、開智所沢の開校がトドメになってしまうのではないか(南側からの生徒の流入が止まってしまう)と思っています‥

昌平は全体的には増加傾向が強めの印象ですが、女子の人気はおもったよりも伸びなかったというところでしょうか。

西武文理は受験者数を多く集めている入試形式で微増や増加なので、減少した形式の減少幅が大きめに見えてもそこまで気にする必要がないのかもしれません。

西武台新座男女とも全ての入試日程で前年度の応募者数を超えています。

東京農業大学第三中学校は減少傾向が強めですが、全体の応募者数が少なめであることも踏まえると減少幅が大きく見える意味合いが違ってきそうです。

獨協埼玉は基本的には昨年並でしょうか。細かい増減はありますが、どの日程も応募者数が多く、競合する入試日程では勝ちきれなかった印象があります。

武南は全体的に増加傾向でしょうか。

星野学園は健闘しました。どの入試日程も応募者数が多いにもかかわらず、増加しています。

細田学園は存在感を発揮しきれなかった印象です。応募者数が大幅増加した入試形態もありましたが、全体的には微減ではないでしょうか。

分析

男子校が苦戦する中、女子校が存在感を増した気がします。

立地的にそこまでいい場所にない学校も多いですが、大妻嵐山が健闘したので言い訳にはできないと思います。

興味深いのは浦和実業や西武台新座が全面的に増加傾向にある点。

どちらの学校も教員採用.jpのイベントに出展しているので、先生方の様子もよく拝見します。

かなり熱心に教員採用も行っているイメージです。

浦和実業は立地も悪くないと思いますし、施設・設備も着々と出来上がってきています。

校長先生の人柄も好印象に感じることもあります。

開智系列の苦戦は少し気になります。立地的な不利が影響しているのでしょうか。

おわりに

個々の学校は、過去に採用選考を私自身が受けたり、知人が受けたりして内情を知っている学校もあります。

また、知人が実際に勤務していたり、過去に勤務していたりもします。

様々な情報を関連付けても、やはりと思うことは少なくありません。

今後も上手く情報発信を続けていきたいと思います。

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