今回ご紹介するのも、ダイヤモンド・オンラインの連載記事からになります。
東京「私立中学」志願者数ランキング、3位広尾学園、2位東京都市大付、1位は?(8/31)
https://diamond.jp/articles/-/279184
神奈川「私立中学」志願者数ランキング、3位横浜女学院、2位日本大学、1位は?(9/7)
https://diamond.jp/articles/-/281284
埼玉・千葉「私立中学」志願者ランキング、埼玉2位は開智、千葉2位は市川、1位は?(9/14)
https://diamond.jp/articles/-/281630
ということで、本日付で首都圏エリア1都3県の情報が出揃ったので、まとめます。
2021年8月31日付けの記事『 東京「私立中学」志願者数ランキング、3位広尾学園、2位東京都市大付、1位は?』より
東京には多くの学校があり、ランキングの上(または下)だから良い(または悪い)ということでは選ばないほうがいいとは個人的に思っています。
男子校も女子校も豊富にあり、学校の校風も様々で、東京都の利便性も考えると自分にあった学校を選択するのがいいと思っています(あくまで個人の感想)。
それを踏まえて、ランキングを見ていきます。
なお、今回のランキングについての注意事項(のべ人数であること)などは元記事をご参照ください。
東京都私立中学志願者数ランキングより
1位 広尾学園小石川
2位 東京都市大学付属
3位 広尾学園
4位 日本大学豊山
5位 開智日本橋学園
6位 三田国際学園
7位 豊島岡女子学園
8位 山脇学園
9位 青稜
10位 かえつ有明※青文字は男子校、赤文字は女子校を表しています。
https://diamond.jp/articles/-/279184?page=2
こうしてみると、どういう学校が人気があるのかある程度傾向が見えてきそうです。
1位の広尾学園小石川は新設校だからこそというのはあるでしょう。
そして学校名を見ると、やはり先進的な取り組みをしていたり、伸びてきている学校が多いなという印象。
6位の三田国際学園は以前から少し独特だったように思いますが、ここにきて共学化、校名変更、移転、校舎新築と様々な変化があります。
7位の豊島岡女子学園は、報道で見聞きする機会も増えているように感じます。
8位の山脇学園は、各種アイランドを作り、こちらも独自の教育を行っていました。
昨今は女子校の復権を感じていたのですが、私立武蔵の元・校長先生を迎えたとのことで、更に変化に拍車がかかるのかもしれません。
その他の学校については特に明言はしませんが、中で勤務することを考えると、ちょっと待遇的に疑問符のつく学校も混じっているかもしれません(もちろん人によると思いますが)。
ただ、世間の目で見ると、昨年の志願者数は上記のようになっているそうです。
(もっとも、学校に通わせるご家庭側は教員の待遇を気にすることは少なそうですが‥)
具体的な志願者の人数については、元記事をご参照ください。
2018年からの経年変化も記載されています。
そして、このランキングに掲載されていなくても、いい学校、頑張っている学校、魅力的な学校は東京都にはたくさんあります。
それはもちろん、中で働く教員側の目線でみても、そうです。
ランキングに掲載されていないホワイト校はたくさんあると思っています。
私立学校の絶対数が多い東京都の場合は、あくまで参考値程度に考えておいたほうがいいかもしれません。
2021年9月7日付けの記事『 神奈川「私立中学」志願者数ランキング、3位横浜女学院、2位日本大学、1位は?』より
次の記事は神奈川県の志願者数ランキングです。
こちらはランキングそのものを見ると、ある意味では納得なのではないでしょうか。
先にランキングを引用させていただきます。
神奈川私立中学志願者数ランキング
1位 山手学院
2位 日本大学
3位 横浜女学院
4位 法政大学第二
5位 浅野
6位 神奈川大学附属
7位 洗足学園
8位 桐光学園
9位 桐蔭学園
10位 中央大学附属横浜※青文字は男子校、赤文字は女子校を表しています。
https://diamond.jp/articles/-/281284?page=2
東京都のランキングでは、見聞きする頻度の低い学校名もランクインしていた気がしますが、神奈川県のものは比較的よく見る学校名が多いのではないでしょうか。
この中であれば、比較的安心して働けそうだな、という学校もありますね。
もちろん、気になる学校があるのも言わずもがなです。
ホームページの作り方だったり、給与体系の変更だったり、それ以外にもいろいろありますが。
これ以外にも、逗子開成や聖光学院などの私学もまだまだあります。
神奈川県は、立地の面でどうしてもブロック分けされてしまうと思っています。
東海道線沿いの学校は東京都の23区などからの人の流れも期待できそうだと思っています。
また、相模原や町田エリアは東京都西部からの人の流れがありそうです。
更には沿岸部だったり、静岡県側だったりと、パワーバランスというか、エリア分けというか、ある程度視覚化できそうな気もしています。
2021年9月14日付けの記事『 埼玉・千葉「私立中学」志願者ランキング、埼玉2位は開智、千葉2位は市川、1位は?』より
埼玉と千葉は、私立学校の数の面から考えても上位5校だけのランキングとなっています。
それぞれ見ていきたいと思います。
埼玉私立中学志願者数ランキング
1位 栄東
2位 開智
3位 大宮開成
4位 星野学園
5位 埼玉栄千葉私立中学志願者数ランキング
1位 東邦大学付属東邦
https://diamond.jp/articles/-/281630?page=2
2位 市川
3位 専修大学松戸
4位 昭和学院秀英
5位 渋谷教育学園幕張
こうやって見てしまうと、どうしても埼玉県と千葉県は、と言われてしまう理由もわからないでもないような気がしてしまいます。
以下、元記事を参照しながら話を膨らませていきたいと思います。
埼玉県の1位と5位にランクインしている佐藤栄学園グループは有名ですね。
系列校で勤務していたことがある方ど同僚になったこともたくさんあります。
いろんな話を聞く機会はありました。
2位の開智も系列校が多いですね。
昨今東京進出も果たしました(開智日本橋学園)。
また、2024年には東所沢に新しく小中高一貫校を開校する予定もあります。
路線図と照らし合わせながら見ると、少しなるほどと思ってしまいます。
都内にも学校があり、埼玉のターミナル駅である大宮より北に学校が充実している。
埼玉での地位をより強固なものにするために、所沢付近を考えたのかなと素人目線では感じます。
もっとも、西武新宿線も西武池袋線も、所沢駅で落ち合いますし、最寄り駅が東所沢ということであれば、武蔵野線ユーザーもターゲットにできるということだと思います。
住所を調べると、西武線の所沢からも、武蔵野線の東所沢からも、歩けなくはなさそうな印象です。
ちょっと所沢駅からは厳しいかもしれませんが、立地面を考えるとなるほどなぁ、と思ってしまいます。
3位の大宮開成は、最寄り駅が大宮駅という神立地。
駅からは徒歩15分程度ですが、様々な路線が使えるメリットは大きい。
また、市立大宮国際中等教育学校の存在で、大宮や浦和という大都市圏の近くに存在しているのはやはり大きいです。
人が多く、受験に対する意識も低くなくということで、併願や滑り止めだとしても、受験してもらえるのだと思います。
千葉県の場合は、東邦大東邦、市川、渋谷教育学園幕張などの超有名校がランクインしています。
埼玉の場合は、内側で働くことを考えると二の足を踏んでしまいそうな学校が多いかもしれません。
千葉の場合は、ここにランクインしている学校ならまだ‥という感じでしょうか。
おわりに
今回はダイヤモンド・オンラインの関東エリアの私立中学の志願者数の記事をベースに展開しました。
どちらかというと、受験する側視点の記事だと思いますが、中で働くことを考える教員側としても1つの指標になることは間違いありません。
様々な情報を集め、多面的に分析して、自分の理想とする私立学校で働けるといいですね!