中途採用で「ハズレ人材」見破る3つのルール、面接だけでは不十分(ダイヤモンド・オンライン記事)をホワイト私学の採用に読み替えて考察する

転職活動

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即戦力になるいい人材を採用したい。中小企業経営者なら誰でもそう考えて、採用面接に臨むはずです。ところが面接ではいい人材だと思えたのに、採用してみると期待外れだったということが案外多いものです。

https://diamond.jp/articles/-/315211

自分の教員としての経験年数も増えてきて、採用面接を行う側になってきました。

直接自分が関わった採用で上記のような経験はありませんが、過去の勤務校では少なからず見かけました。

本来、採用面接官としての記事はnoteのマガジンで公開しているのですが、選考を受ける側に通じる内容もあるので今回はブログでの更新とします。

気になる方は以下のマガジンもご参照ください。

採用する側として思うこと(noteマガジン)

転職エージェントの活用と入れ知恵について

昨今の転職市場やCMの話題から、転職エージェントの有無について述べられています。

職務経歴書の書き方など、合格するためのテクニック等の言及がありますが、一般企業ならまだしも、学校の転職であれば、そんなに大それたものは必要ないように感じます。

私立学校とはいえ、中小企業です。

学校という業界ですから、仕事の種類や流れ方はそこまでたくさんあるとは思えません。

確かに教務部や広報部での経験など、職務経歴書上で有利にはたらく分掌もあると思います。

とはいえ、学校全体の動きや流れが把握できる優秀な方であれば、転職エージェントに頼らずとも仕事の軽重を判断し、アピールすべき部分を上手にアピールして転職に成功しているイメージがあります。

ちなみに、私は転職エージェントに頼ったことは一度もありません。

登録して活用はしていた時期もありましたが、あまり私立学校のことを理解っていない方も多かったです。

note有料記事では以下の記事も公開しています。

この記事がホワイト私学でもあてはまるところ

記事の見出しで以下のものがあります。

採ろうか迷った人材は採用しない

https://diamond.jp/articles/-/315211?page=4

単純ですが、的を射ていると思います。

内部の人事を考えた際に、冷静にこの判断を下すことができる私立学校は強いと思います。

ホワイト私学が多い伝統校や上位校が、複数年計画でも優秀な人材を探す背景にはこの考え方があると考えられます。

結果として、学校の発展に貢献することができるか否か。
今後10年、20年単位で不利益を被る可能性があるならば1年か2年我慢しよう‥
ホワイト私学なら教員を募集を出していても採用をしないこともあり得ると思います。

人手不足から人材を妥協してしまう私学は、やはりまだまだホワイトとは言い切れないでしょう。

とりあえず常勤講師として採用してみて、様子を見てダメそうなら新しい人を採用しよう‥

これを経費削減等を目的に意図的にやり始めると、今度は労働問題にも発展しかねません。

この記事がホワイト私学にあてはまらないところ

希望年収についての記載

記事内では以下のような記載があります。

「希望年収」のチェックも大事です。キャリアや年齢に照らして希望年収が「低い」人は要注意です。希望年収は前の職場の年収を前提にしていることが多いからです。企業から見ると、希望年収が低い人は“お買い得”のように思えるかもしれませんが、前職で給料が低かった人には低い理由があるのです。

https://diamond.jp/articles/-/315211?page=2

希望年収の記載を前提に、能力と対価(報酬としての給与)とのバランス感覚の話へ発展しています。

残念ながら、私立学校の転職を考えた時に、まだまだこの業界は給与についてオープンとは言い難いです。

初任給やボーナスの月数を公表する学校も増えてきましたが、年収ベースの話を絡めることは滅多にないと思っています。

そもそも給与の話は基本的にしないと思っているので、希望年収についての議論そのものがありえません。

もちろん非常勤講師であれば、経験に応じてコマ単価を議論することはありえます。

リファレンスチェック

記事内では前の職場に転職希望者の仕事ぶりを聞くとあります。

もちろん応募者の許可を得ることも必要という記載もちゃんとあります。

ただし私立学校の界隈は、いくら東京都を含む1都3県の首都圏には多くの私立学校があるとはいえ、意外に世界は狭いです。

そのためリファレンスチェックをやることは現実的ではありません。

唯一、慶應大学系列の学校がバックグラウンドチェックの同意書を提出書類の中に含めていると思います。

もしかしたら今後広がってくるのかもしれませんが、やれたとしても一部の超上位校だけのように感じてしまいます。

どちらともいえないところ

記事から引用します。

企業の採用担当者もプロだから、そのあたりの事情は分かっているのですが、それでもそこそこの職務経歴書を提出され、面接時に話し方がうまかったり相性が良かったりすると目が曇ることもあります。特に中小企業では採用のプロはいないことが多いので騙されがちです。

https://diamond.jp/articles/-/315211

ホワイト私学だから何でもソツなくこなすのかと思いきや、意外とそうでもなかったりします。

私がかつて勤務した学校では、職務経歴上は優秀なのに授業が出来ない先生を専任教諭して採用してしまった学校もありました(しかも私が同じ学年団で働くことになるという‥)。

ちなみにこの学校、翌年の採用選考から模擬授業を必須に変更しています。

自分の能力以上の学校に運良く採用されてしまった方は、もしかすると地獄かもしれません。待遇が良くても、周囲(同僚・生徒・保護者etc…)からの目に耐えられなくなるかもしれません。

周りの目が気にならない方は大丈夫かもしれませんが、最終的に不利益を被る可能性が高いのは生徒かもしれないと思うと、どうにかしていただきたいとは思っていまいます。

さて、記事の内容でありえるかもしれないということでここまで話してきましたが、そうはいっても学校の先生は人をみるお仕事をしています

そのため、面接官のセンサー(直感?)に引っかかってしまって、やはり見掛け倒しの職務経歴書がバレて合格に繋がらないことも少なくありません。

おわりに

今回は選考する側と選考を受ける側の両方に関係する記事だと感じたため、ブログでの紹介となりました。

採用選考は、最終的にはその学校の生徒に還元される活動であり、重要度は高いと思っています。

選考する側も厳しい目で審査しますが、同時に応募者側から学校を見られている側面もあります。

転職の鬼
転職の鬼

お互いにミスマッチにならないようにしたいところですね!

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