一般財団法人東京私立中学高等学校協会は令和5年度都内私立中学校第二次募集について2/1付で発表しました(リンク先は各ページ)。
各種メディアでも掲載されていますが、私学教員の観点から分析していきたいと思います。
各校が若干名の募集としている中、富士見丘は10+5名と人数が明確になっています。
男子校で二次募集を行う都内私立中学校(1校)
- サレジオ
募集人員は若干名で願書締切日が2/8、選抜日が2/10、合格発表日は2/13どなっています。
試験科目は国語・算数・面接になっています。
女子校で二次募集を行う都内私立中学校(17校)
- 神田女学園(千代田区)
- 東京家政学院(千代田区)
- 成女学園(新宿区)
- 淑徳SC中等部(文京区)
- 中村(江東区)
- トキワ松学園(目黒区)
- 国本女子(世田谷区)
- 佼成学園女子(世田谷区)
- 聖ドミニコ学園(世田谷区)
- 富士見丘(渋谷区)
- 瀧野川女子学園(北区)
- 北豊島(豊島区)
- 東京女子学院(練馬区)
- 愛国(江戸川区)
- 藤村女子(武蔵野市)
- 日本体育大学桜華(東村山市)
- 駒沢学園女子(稲城市)
となっています。
基本的には国語・算数・面接の組み合わせが多いようです。
一部の学校は英語を試験科目に含んでいたり、英語資格との組み合わせの試験方式を設定している学校があります。
逆に4科目型の入試方式の選択できる(2科目型も選択可能)のは中村だけになっています。
男女校で二次募集を行う都内私立中学校(12校)
- 貞静学園(文京区)
- 東邦音楽大学附属東邦(文京区)
- 上野学園(台東区)
- 駿台学園(北区)
- 東京成徳大学(北区)
- 武蔵野(北区)
- 共栄学園(葛飾区)
- 修徳(葛飾区)
- 帝京八王子(八王子市)
- 啓明学園(昭島市)
- 国立音楽大学附属(国立市)
- 東星学園(清瀬市)
やはりこちらも国語・算数・面接を課す学校が多いようです。
音楽大学の附属校は音楽系の科目も設定されています。
駿台学園は英語の試験もあるようです。
分析
必ず各自で一次情報を確認した上で判断していただきたいと思います。
Yahoo! ニュースのコメントには早々に以下のようなコメントがついています。
“定員割れの私立中学校ばかり。
公立中学校に行ったほうがよくない?”“いやいや、きっと共学化されて国際を学校名につければあっという間に人が集まる。
これはその予備軍校でしょうね”“公立よりはマシなんでしょう、きっと”
https://news.yahoo.co.jp/articles/9cbb6b58fb7fc54b3240886f1da0bf73eadc6e6e/comments
あくまでも引用ですのでそのつもりでお読みください。
二次募集をするということは、定員割れしているからというのはある意味では当たり前です。
昨今「国際」の名前を冠して共学化している学校が増えているのは世間も感じているところなのでしょう。
また、最近の教員不足や教員採用試験の改革ぶりも考えてなのか、公立よりもマシという捉え方をしている方もいるようです(その選択も東京近郊だからこそできる業なのかもしれませんが)。
さて、各学校が生徒募集にどれくらい苦労しているのかはわかりません。
本格的に足りていないのか、若干名を募集する中に紛れ込むダイヤの原石を探しているのか、コースごとに事情がことなるのか。
このあたりは二次募集の日程をいつやるのか、何回やるのか、課す試験科目(負担)はどれくらいなのかというところから想像するしかありません。
そういう考え方でいくと、二次募集を行うにしてもプライドをもった雰囲気の学校もあるように思います。
すぐに生徒募集に苦労しているから学校の経営が危ないと考えるのも拙速ですが、様々な観点から情報を判断していかなければと感じます。
コメント