元記事はこちら
https://www.jiji.com/jc/v8?id=202412Referral-recruiting-team
先日、興味深い記事を見つけてしまったので、共有しようと思います。
「コネ採用」と言うと、なんとなくネガティブな印象が強くなる気がしてしまいますが、「リファラル採用」と言うと印象が変わる気がしてしまいます‥
記事の冒頭にもありますが、令和の今になってなぜ「コネ採用」が支持を集めているのかという内容になります。
記事の概略
リファラル採用(と敢えて言いますが)について、実際の事例やインタビューも含めた記事になっています。
応募する側からすると「信頼できる知人の紹介だから転職しようと思った」「気心の知れた知人から会社の話を包み隠さず聞けたことが安心材料になった」というコメントもあります。
同様に企業側からしても、社内で知っている人材からの推薦ということで一定の安心感もあるようです。
また、背景には一般的な求人広告への不信感もあるようで、「アットホームな職場」などという文言に対する警戒感もあるようです。もちろん、インターネットやSNSの普及で(真偽はともかく)大量の情報に触れられるようなったことも影響は大きいのだと思います。
私立学校という中小企業に置き換えて考えると
かなり昔から、コネ採用は良くも悪くも行われていたと思います。
昨今はコロナ禍や教育課程の変遷などもあり、かなり公募の求人情報も増えた時期もあると思います。
もちろん、団塊の世代の退職なども相まって、リファラル採用だけだと追いつかなかった、という学校も少なからずあったように思います。
これは、特に名門校や上位校で、複数年にわたって同じような求人を出していた学校が少なくなかったことからもそうだったのではないかと(私は勝手に)推測しています。
一方で、この団塊の世代の退職に伴う教員の入れ替えもかなり落ち着いてきたように感じることが増えてきました。
公立不信から私立学校を志望する若手が多かったのかもしれませんし、経験者も一定数公立から私立に流れたのかも知れません。
学校のレベル帯や規模や立地によってももちろん様々ですが、他校の話を伺っていると、ここ数年間は今までにはないような優秀な人材が流れ込んできているという言い方をしていた学校の採用担当の管理職の方もいらっしゃいました。
これは若手に限らず、経験者もです。今までは公立校に流れていくばかりだったのに、ここ数年は公立校の優秀な経験者がうちに応募してくるんですよ‥という話をしていた方もいらっしゃいます。
おわりに
あくまで主観的で、感覚的なものになってしまいますが、私立学校の求人の数は落ち着き始めているように感じます。
上でも述べましたが、1つには移行期間で必要な教員が確保できたという側面がありそうです。
一方で、今回の記事にもあるように、リファラル採用のような形で採用活動が終了している学校ももしかしたら増えているのかもしれません。
ちなみに、私が勤務している学校でもリファラル採用は無くはないです。
また、図らずもリファラル採用になってしまうパターンも過去にありました。
一方で、リファラル採用の様相を呈していた応募者を不適格として不採用にしたケースも私は経験しています。
必ずしもリファラルだからといって安心というわけではありません。
特に教育業は、人が人を相手にする仕事ですし、私立学校は中小企業のため、また公立校と違って異動もないので不協和音が生じてしまうと入れ替えができずに苦労することも増えてしまいます。
こうなってしまうと、リファラル採用で推薦した側も推薦された側も居心地が悪くなってしまうのは必至です。
良い点、悪い点を見極めつつ、最終的には学校に合うか、生徒のためになるか、しっかり判断をして採用活動が行われていくことがいいのでしょう。
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