転職を重ねてステップアップを目指す発想は移民も同じ!?(10/29 毎日新聞記事)

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昨今の「移民」の問題とは今回の記事は特に関係はありません。

ただ、公立校は言うに及ばず、聞こえてくる話では、私立学校で勤務していても外国籍の生徒・ご家庭は増えているとのこと。

この件について、私学教員としての観点はまた別記事にしたいと思います。

今回は2025/10/29の毎日新聞の記事から就職や転職という観点でお話したいと思います。
「デカセギ」の魅力薄れる日本 中国人は激減、ベトナムの次は
https://mainichi.jp/articles/20251027/k00/00m/040/124000c

記事の概要

ChatGPTによる要約は以下のとおりです。

日本で「技能実習1号」制度を通して働く外国人、いわゆる「デカセギ」の動向に変化が表れている。特に中国から日本へ来る技能実習生の数は2015年の約3.8万人から2023年には1.1万人程度へと激減しており、同時期にベトナム人の実習生数は逆に2倍以上に増加している。毎日新聞
背景として、日本の長期的な経済停滞や賃金水準の伸び悩み、寮費や保険料などを差し引いたときの手取りの少なさが、実習生にとって「来るメリット」の減少につながっていると指摘されている。毎日新聞
結果として、「日本が外国人に選ばれる国」でなくなりつつあるという認識が、実習斡旋の現場からも語られている。毎日新聞

まあ、AIが忠実に要点をまとめると上のようになるのかもしれませんね。

転職という観点で見た際に注目すべきポイント

私が注目した部分は以下の部分です。

「日本はあくまで通過点なんですよ。日本で働くフィリピン人の8割はそうだと思っています」

https://mainichi.jp/articles/20251027/k00/00m/040/124000c

通過点、という表現は賛否両論ありそうですし、これから論を展開していく上でも語弊もありそうな気がしますが、かねてから私は以下のような記事も書いています。

私立学校に置き換えて考える

上で引用した文章を露骨に読み替えると以下のようになるのかもしれません。

「日本はあくまで通過点なんですよ。日本で働くフィリピン人の8割はそうだと思っています」

「中堅校はあくまで通過点なんですよ。中堅校で働く教員の8割はそうだと思っています」

※言い過ぎです。

単純に、露骨に日本を中堅校に置き換えてしまいました。もちろん、様々な立場の方がいて、様々な考えのもと勤務もされているでしょうし、中堅校が合っている方もいらっしゃると思います。どちらかというと学校のレベルが中堅校という意味よりも、「待遇」が中堅という意味合いで読んでいただいた方が誤解は生じないようにも思います。決して中堅校を揶揄しているわけでもありませんし、私自身、実は中堅校の方が自分に合っていると思っている側の人間なので、そこは誤解の無いようにお願いしたいところです。

逆に、元記事で次に続いている文章を置き換えた方がしっくりくるのかもしれません。

 賃金の高い国で働きたいと外国人が考えるのは自然なことだ。ただ、日本の労働力不足は深刻である。外国人に「選ばれる国」になれるのか。

これを言い換えると以下のようになるのでしょうか。

「ホワイト私学で働きたいと教員が考えるのは自然なことだ。ただ、教育界の労働力不足は深刻である。教員に「選ばれる学校」になれるのか。」

さしずめこんなところでしょうか。

教育界全体で考えると

出稼ぎという観点で、公立(自国)から私立(出稼ぎ国)への転職や、私立(出稼ぎ国)から別の私立(出稼ぎ国)への異動という観点で考えると、より良い私学を目指していくという観点は理解できます。また、実際に嫌な思いをされている方もいらっしゃるのも事実だと思います。

私学は私学で、常勤講師問題や、賃金体系が低い学校が紛れ込んでいるのも事実です。逆に外国人労働者に置き換えると、低賃金で労働させるような搾取のような構造にも似ているのかもしれません。

ただ、教育界で考えると、公立が今後どのような制度をつくっていくのか気になります。既に様々な配慮が必要とされ、対応に疲弊しているのが現状ですが、部活動改革を含めて大ナタが振られる可能性もありえます。

全中、将来廃止も選択肢 部活動改革の有識者会議(25/10/27 時事通信記事)
https://www.jiji.com/jc/article?k=2025102700917&g=spo

既に公立ではなく私立への異動は一部で加速していると思いますし、何なら一部の学校では団塊世代の大量退職とともに優秀な若手への入れ替えが既に終わっているのではないかと感じる側面もあります。それは、この5年間の採用情報を蓄積しているからこそ透けて見える部分もあります。

まとめ

教育は国家百年の計とも言われます。

公立では都内でも板橋区の高島第二小学校で新入生の1/4が外国籍という報道もあります。日本語が通じないご家庭も増えてきていて、今までとは違った対応に教員が苦労することも増えているのではないかとも推察します。

公立から私学へ、そして私学からよりよい私学へ、という流れは、教員の側でも加速するのかもしれません。

発想としては、よりよい出稼ぎ先を求める移民と同じなのかもしれません。

これから先の、日本の私立学校はどうなっていくのか。

また、日本の教育界全体で考えた時にどうなんですか。

自分自身のことも考えつつ、周囲のことも考えないと日本の教育制度そのものが危うくなるかもしれません。

最近は個々の転職だけでなく、国の教育制度全体のことも考える日々が増えています。

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