さて、連休が明けて、日本私学教育研究所のほうでも教員採用情報が更新されていました。
神奈川県から栄光学園と、東京都からは世田谷学園中学校・高等学校、そしてなんと最高峰の男子私立高である開成中学校・高等学校の募集が出てきました。
それぞれ確認していきたいと思います。
開成中学校・高等学校
言わずと知れた関東の最高峰の学校!
校章も「ペンと剣」がモチーフでかっこいい。
募集されているのは国語と英語。
どちらも専任教諭として応募しても構わないし、非常勤講師でも大丈夫。
2科目も募集をしているのは珍しい気もする。
しかも専任教諭でというのはなかなかに興味深い。
note記事でも書いたけれども、しっかりと待遇面も堂々と公表している。
本当はこれもあるべき姿だと思うんですよね。
もっとも、初任給を提示してもらったところで、その後の伸び方はわからないんですけれども、すでに初任給の段階で隣県のブラック校とは1.5倍の待遇の差が生じていることになるわけで。
優秀な教員にはそれなりの対価を支払う。
それは全然アリだと思っています。
開成中学校・高等学校でもう1つ面白いと思うのは、収入が少ないご家庭のために、奨学金制度を学校の中でしっかり設けていること。
中学偏差値は71、高校偏差値は78。
中学偏差値で70を超えている学校って開成以外には筑波大学附属駒場だけじゃないか?
もちろん、これも私立と国立の性あるけれども。
共学まで含めると慶應義塾中等部、渋谷教育学園渋谷などが入ってきそう。
女子校でいくならば女子学院中学校、桜蔭中学校、豊島岡女子学園中学校が入ってくる。
ほとんど不動の位置を確立しているといっても過言ではない。
立地は西日暮里駅の目の前と言っても過言ではない。
世田谷学園中学校・高等学校
募集されているのは情報科の専任教諭、公民の専任教諭、地歴の専任教諭。
社会科で2名ということだが、専門で分けている。
社会科の先生にとってはなかなか魅力的な求人ではないだろうか。
ただでさえも、社会科の免許発行枚数は多い。
また、情報科で専任教諭として採用してもらえる学校というのもなかなか少ないと感じている。
たいていありがちなのは、数学の先生がついでに情報の免許もとる、みたいな流れだと感じている。
あとは、非常勤講師でしか求人がかからない印象なので、これはなかなか美味しいかもしれない。
なお、学校ホームページを見ると、zoomを導入することを決めた模様。
使い方がpdfファイルで置いてあった。
なかなか丁寧に作り込まれている。
他の私学でもこのようにzoomを導入していることが見て取れる。
栄光学園(神奈川県)
キリスト教カトリック系の中高一貫の男子校。
募集されているのは国語と数学の常勤講師。
鎌倉市にある学校。
気になるのは法人として合併の記事があること。
栄光学園中学校・高等学校を運営する学校法人「栄光学園」(神奈川県鎌倉市)は、大学等を運営する学校法人「上智学院」(東京都千代田区)、またそれぞれの地域で中学高等学校を運営する学校法人「六甲学院」(兵庫県神戸市)、学校法人「広島学院」(広島県広島市)、および学校法人「泰星学園」(福岡県福岡市)との間で昨年3月に合併契約書を締結、10月15日に文部科学省より認可を受けました。
http://ekh.jp/about/integration/index.html
更に読み進めていくと、上智大学の附属とはならないなどとの記載がある。
キリスト教に関連する学校どうしで手を取り合ったよ、ということなんだけれど、給与体系はどうなったのだろうか。
同じ法人の同じ職員という扱いで一律に良くなった(悪くなった)のか、現状維持なのか。
終わりに
よければこちらもご参照ください。
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