本ブログでは、転職活動についての考え方を重点的に発信しています。
しかし、いざ転職する際につきまとうのは退職ですよね。
特に年度末に近づいてから退職を切り出すのは、なかなか言いづらい場合もあると思います。
だからといって、学校に迷惑のかかるような辞め方をしてしまうと、後々意外なところで自分にしっぺ返しがこないとも限りません。
今回は退職について考察していきます。
そもそもの話、円満に退職するに越したことはない?
自分自身が何回か転職をしたからこそ感じることがあります。
それは「円満に退職するに越したことはない」ということです。
確かに、職場の環境が悪くて一刻も早く転職したい、状況を変えたいと思っていらっしゃるかたも少なくないと思います。
だからといって、慌てて喧嘩別れのような形は理想的ではありません。
その影響が子どもたちに飛び火しないとも限りませんし、自分自身も働きにくくなってしまいます。
ここまでは、誰でもが想像に難くないことだと思います。
しかし、今後も戦略的に転職しようとか、よりよい職場環境を求めたいと思っている方は、絶対に喧嘩別れはしない方がいいです。
その理由は、思っている以上にこの業界が狭いからです。
ここ数年、専任教諭として安定的に働いているからかもしれませんが、他校の情報って意外に流れてきます。
学校って狭い世界だし、私学なんて中小企業のようなものだし、交流なんて無いんじゃないの?と思う方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、部活動の大会だったり、昔同じ学校で働いていたことがあったりと、全くつながりがないわけではありません。
特に注意したいのが後者です。
X高校でA先生とB先生が働いていました。
A先生がこの学校を辞め、Y高校に転職しました。
数年後、X高校で働いていたB先生がY高校の採用選考に応募してきました。
さて、この後どうなるでしょうか。
可能性として、Y高校の教科主任や採用担当の先生がB先生についてA先生に聞くことが考えられてしまいます。
もちろん、学校によって動き方は異なると思います。
採用選考を厳密にやるために、余計な情報や雑音を一切シャットアウトする学校もあるでしょう。
逆に、どんな先生が応募してきたのかできるだけ詳しく知るために、集められる情報は積極的に集める学校もあるかもしれません。
もちろん、仮にそうだったとして、それがどこまで選考結果に影響するかはわかりません。
ですが、どちらの学校の動きもありえます。
こういう場合、ネガティブな情報が変な先入観を与えてしまうこともあるでしょう。
逆に、ポジティブな情報が有利な先入観をもたせてしまうこともあるかもしれません。
もちろん、前評判がよくてハードルが上がってしまい、実際に面接したときに期待値ほどではなかったとなってしまう可能性もあるわけです。
基本的には学校の先生が面接なども行うので、客観的な判断が下されることは多いでしょう。
しかし、あまりにも前の学校で大きなミス(例えば不祥事なんてもっての外ですけれど)をしてしまっていたり、喧嘩別れしてしまっていると、採用選考に影響が出ないとも限りません。
おわりに
いかがでしたでしょうか。
今回は円満な退職が重要である理由について述べました。
思っている以上にこの業界は狭いです。
特に私学の数が圧倒的に少なく、まだまだ公立校優位な地方は気をつけたほうが良さそうです。