本日ご紹介したい記事はこちら。
偏差値も倍率も急上昇「広尾小石川」人気の秘密 広尾学園の姉妹校、昨年は都内最多の出願者数(11/12付)
https://toyokeizai.net/articles/-/464976
ちなみに、Yahoo!ニュースでコメントなども見られるのはこちら。
https://news.yahoo.co.jp/articles/efdf1a9b54c5149a92370fd50ca8b57eb86a24bb
私自身が過去に広尾学園中学校・高等学校の採用試験に応募したことがあり、学校の雰囲気や採用試験の問題、模擬授業を見ていただいた感覚も含め述べていきたいと思います。
ただし、今回の記事に登場する広尾学園小石川中学校・高等学校はあくまでも姉妹校という位置づけ。
そのあたりも踏まえて分析していきましょう。
そもそも広尾学園小石川中学校・高等学校とは
前身は村田女子高等学校。
設置者は学校法人村田学園です。
2008年には中高一貫教育を開始するものの、2016年度からは中学校の募集を停止。
それ以降、2018年度からは広尾学園中学校・高等学校と連携を取り始めました。
そして2021年度より男女共学化するとともに、広尾学園小石川中学校・高等学校として再スタート。
中学校の募集も再開しています。
これに伴ってか、昨年の教員採用情報ではちょくちょく募集がかかっていたのは記憶に新しいのではないでしょうか。
私にしか書けないこと、ということでブログ内の過去記事を検索すると、2020/10/30応募締め切りで国語・数学・化学・生物・地理歴史・英語・音楽・美術・技術・家庭科で常勤教員・非常勤講師を募集していたとあります。
その後、年が明けた後も国語・英語・理科・技術と常勤教員を募集していたと記録されています。
理科・英語・技術については2月の時点でも募集をしていました。
人材確保はどこまで想定通りに進んだのか、少し気になります。
記事中から見て取れる広尾学園小石川中学校・高等学校の教育内容
最初に掲載されている写真は、学校の中の壁を無味乾燥なものにするのではなく、情報を提示するツールとして利用している様子が見られます。
クラス編成は本科コースとインターナショナルコースの2つに分けられていて、インターナショナルコースは更に海外滞在経験があるアドバンストグループと、それ以外のスタンダードグループに分けられているとのこと。
ホームルームなどは共通の活動であるものの、授業を別に行うとあり、外国人教員と日本人教員の二人担任制とのこと。
また、生徒全員にもたせる端末はMacBook。
情報収集やプレゼンテーション試料作りなどの発信側としての教育機会も数多く設定されているそう。
そして、これらのノウハウは、広尾学園でも行われていたもの。
実際、記事中には広尾学園から14人の教員が小石川に異動してきたとの記載も。
しかもそのうち7人は、前述のインターナショナルコースの外国人教員。
このような取り組みは個性的に見えるし、魅力的にも見えますね。
そして、当初は広尾学園に合格するかどうかだったものが、新しく広尾学園小石川という選択肢も増えたわけです。
Yahoo!ニュースのコメント欄より
口コミと同じで、個人の主観が多分に入っているのでそのあたりを差し引いて考えなければいけません。
ただし、保護者側から見えている景色と、実際に内部から作り込んでいく教員側から見える景色は、かなり違うと思うコメントも見られるようです。
コメントの内容で多く見られるのはイメージ戦略とか広報活動の巧さ。
もちろん有名無実ではいけませんが、広報活動が下手すぎて損をしている学校も知っています。
本来、学校の先生は学校内の教育活動が本職であって、広報活動が専門なワケではないことが多いです。
もちろん、塾との関係性づくりや、メディアへの露出など様々ありますが、広報には苦労している私立学校が少なくないと思っています。
別のコメントでは渋幕と渋渋の関係性にも触れられているものもありました。
実績が出てきたら周囲も納得せざるを得ないだろう、というもので、結局は周囲の受け止め方なのかもしれませんね。
さいごに
今回の記事に関連して、少し他の口コミサイト等も見て回りました。
これからどのように変わっていくのか、まだまだ注目度は高そうです。
周囲の期待感からもレベルが上がっていくのか。
はたまた、学校側の思ったとおりにいかないのか。
いずれにしても、これから数年間と、10年後でもまた状況は変わっていそうです。