中学入試は1/10を皮切りに、埼玉県から始まります。
受験する側にとっては人生を大きく左右するイベントですし、受け入れる学校側にとっても緊張感をもって業務にあたっていると思います。
私立学校で勤務する側からすると経営に直結しかねない生徒募集。
2022年入試の動向についていろいろ情報が出てきているようなので振り返っていきます。
首都圏皮切り「埼玉・中学受験」は、21年を上回る勢い【2022年入試版】(1/12付ダイヤモンド・オンライン)
森上教育研究所の記事ということで、一定の影響力がありそうですし、要点をおさえていると思います。
ただし、余計な文字情報なしで先入観をもたずに数値だけ見たいという方は市進学院などの塾のホームページを参照したほうがいいかもしれません。
ということで、そちらを見ながらざっくりと埼玉県全体の応募者の動向(カッコ内は昨年比)を俯瞰していきたいと思います。
なお、記事を作成している時点では、全ての学校の全ての入試日程が終了しているわけではありません。
- 城西川越は大半の日程で微増(+9~+35%)※男子校
- 城北埼玉は全日程で微減(-4~-22%)※男子校
- 立教新座は1/25入試は微増(+4%)※男子校
- 浦和明の星は1/14入試は微増(+3%)※女子校
- 大妻嵐山は大半の日程で増(+5~+62%)※女子校
特に1/10午後日程が+62%となっているので女子の中学入試が加熱しているか - 淑徳与野は定員の多い1/13入試は微増(+7%)※女子校
- 青山学園大学継続浦和ルーテルは全日程で減(-38~-46%)
- 浦和実業は大半の日程と方式で男子が微増(+2~+21%)で女子は増(+12~+53%)
- 大宮開成は全日程で男女ともに増(+21~+53%)
- 開智は大半の日程と方式で男子は微増(0~+15)で女子は増(+2~+33%)
- 開智未来は日程と方式によって増減様々
- 春日部共栄は全日程で男女ともに増(+12~+143%)
- 埼玉栄は大半の日程で男女ともに増(+33~+63%)
- 栄東は主要日程で男女ともに微増(+4~+25%)
- 狭山ヶ丘は全日程で男子は微減(-3~-14%)で女子は増(+25%~+60%)
- 昌平は日程と方式によって増減様々
- 西武文理は全日程で増(+16~+116%)
- 西武台新座は全日程と方式で男子は増(0~+61%)で女子は減(-11~-39%)
- 東京農大三は男女ともに増減様々
- 獨協埼玉は全日程で男女ともに微増(+9~+26%)
- 無難は日程によっては男女どもに増
- 星の学園は全日程で微減(-1~-16%)
- 細田学園は大半の日程で増(+8~+68%)
さて、コロナ禍で中学入試が加熱している印象がありますが、はっきりと全日程で志願者数を落としてしまっている学校もあります。
聞こえてくる噂なども踏まえると、なんとなく想像ができてしまうような学校もありますが、そうでもない学校もあります。
全体的に感じたのは、女子の中学受験に対する加熱が少し目立つような気がします。
これは立地条件にあまり恵まれていない地域で志願者数が伸びていたりするようなところから感じた印象になります。
さいたま市内の私立学校については、以前にツイッター上でアンケートを実施したこともありましたね。
ダイヤモンド・オンラインの記事では、栄東にかなり焦点があたっているようにも思いますが、数字で見ると本当に滑り止めの星という表現に納得してしまいます。
栄東の校長先生は、コロナ禍における受験生への配慮ということで、パネルを設置したり、除菌スプレーを配布するなどの対策をしているのが昨年からテレビ等でも報道されていたと思います。
ちょくちょく表舞台でみかけることもありますが、内部で働く教員の目線で考えると、様々な噂話は聞こえてきますね。
ということで、埼玉県の私立校の入試についてのざっくりとしたまとめでした。
立地条件や応募数の前年比をよく見ると、見えてくる学校の姿もありますよ!
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