女子校の「教育力」を感じるために必要なこと(1/4付ダイヤモンド・オンライン記事)

受験生保護者

元記事はこちら

女子校の「教育力」を感じるために必要なこと
https://diamond.jp/articles/-/314721

実は2回シリーズになっていて前回の記事はこちらになります。

女子校の「教育力」の源泉はどこにあるのか
https://diamond.jp/articles/-/314720

今回登場するのは女子学院中学校・高等学校の院長である鵜崎 創(うざき・はじめ)氏と、大妻中学高等学校の校長である梶取弘昌(かじとり・ひろまさ)氏によるもの。

記事の作成は森上教育研究所になります。

オススメは後半の記事

もちろん、前半の記事からも得られる情報は多いです。

女子校という環境、少し校風の違う2つの学校の校長先生の目を通した学校の様子、それでもなお本質的には変わらない教育上の観点などが書かれています。

前半の記事は女子教育の歴史的な側面、創立者の思いなどに重点が置かれています。

併せて、男女の違い等にも触れられており、これから女子校(男子校)にしようか共学校にしようかと悩んでいる受験生と保護者だけでなく、教員としても参考になる内容は多いと思います。

もちろん、これらの内容も大切なのですが、後半の記事はもう少し学校の内側について具体的に触れられているので、学校の情報を少しでも得たいという方にとっては後半の記事のほうが惹きつけられるのではないでしょうか。

校則と自立と宗教と校訓と

後半の記事では、冒頭から自立をテーマに対談が進んでいきます。

生徒からの校則変更の要望を題材に、そもそも校則の有無に言及(女子学院中学校・高等学校に校則はない)。

女子学院はキリスト教というバックボーンがあるため、自分で自分を治める、自分たちで校内の秩序を守るということもできているそう(もちろん地頭力もあると思いますが)。

ここで梶取氏が、宗教というバックボーンがあることが羨ましいと述べています。

これには個人的に同意です。人間の範疇におさまりきらない、ある種絶対的なものがあるからこそ、自分たちを俯瞰して見ることができるきっかけが身の回りに常にあるように思います。

その一方で、梶取氏は大妻には校訓「恥を知れ」があることで、人としてするべきことは分かる。どこの学校であっても、守らなければいけないことはどこでも一緒ですと述べています。

これも同意で、逆に大妻にも恥を知れといういい言葉(校訓)があるように思います。

大妻出身の知人がいますが、恥を知れという言葉は(本人は恥ずかしがっていたものの、それだけ)生徒にも浸透しているのだと思います。

とにかく考えること、視野を広げること、そのために教員側が種をまき続けること、など各学校(校長先生?)の教育感のようなものが述べられています。

なお、梶取氏は自信が武蔵高等学校中学校を卒業後、2011年から2019年まで校長を務めていた経歴があり、武蔵の校訓である自調自考にも触れています。

おわりに

こういう記事を見ると安心できる方(受験生にせよ保護者にせよ教員にせよ)は一定数いらっしゃると思い、今回は記事の紹介に至りました。

少し学校側の考え方や教育感が見えてきたはずです。

もちろん、メディアで取り上げられているのは一側面でしかありません。

必ず、自分で実際に学校に赴き、空気を吸ってください。

最後に、数日前に自分も関わったツイートを掲載して終わりにします。

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