元記事はこちら。
https://resemom.jp/article/2023/05/15/72103.html
Yahoo!ニュースで流れてきてこの情報にあたりました。
東京農業大学第一高校が2025年春(現在の中学2年生の学年)から高校入学の募集を停止するというものです。
学校ホームページでも同様の記載があります。
保護者向けの説明会ではなく、塾や教育関係者を対象にした説明会を6/13に開催するようで、その申込が始まっています。
私学の先生はいわゆる塾対象説明会の雰囲気はわかる方もいるかと思います
学校説明会(受験生や保護者を対象としたもの)と比べると雰囲気はまた違います。もちろん学校によって違うと思いますが。
最近の東京農業大学第一高校の大学入試の実績は、記事内では「併設校への進学の他、国公立・早慶上理・MARCHに卒業生・現役生あわせ551名が合格、2023年度は過去最高となる合格実績を更新した」とあります。
東大が3名(2022年は1名)、京都大学が1名、東京工業大学が2名(2022年は1名)、一橋大学が2名となっています。
北大1、東北5、名古屋1、九大1、農工大9と続き、国公立大全体は73名(うち現役62)のようです。
私大に目を移すと、早稲田52(現役42)、慶應29(現役21)、上智21、理科大37となっています。
明治119、青山28、立教51、中央63、法政71、学習院7と続きます。
一方、医学部は国公立が秋田・佐賀・弘前に各1、その他私大が14の合計17のようです。
卒業生数は329名なので、一定の地位を築きあげています。
学校ホームページには「難関国公立大学・難関私立大学共に合格実績が過去最高数となり、生徒のこれまでの取り組みが大きな成果につながりました」とあります。
さて、そんな東京農業大学第一高校が完全中高一貫化するということで、一定の影響度はありそうです。
具体的には中学受験をしていなかったり、中学受験のリベンジを高校受験でしようと思っていたりしたご家庭・受験生にとっては選択肢が1つ減ってしまうことになります。
東京都内にはいい学校が多いのは確かです。
ただし、そもそもその教育を受ける権利が中学受験をした人だけに与えられてしまうのは個人的には少しもったいないような気はしています。
例えば本郷中学校・高等学校は2021に募集を停止していますし、豊島岡女子学園中学校・高等学校も2022年から募集を停止しています。
逆に今でも高校の募集を継続しているところ巣鴨中学校・高等学校とかでしょうか。
もちろん、学校ごとに得意不得意があり、方針があり、経営面も含めて舵取りがなされていくので、善し悪しとは別の問題です。
しかし、高校からの募集停止を行う学校が増えてきているとも感じます。
少し話は変わりますが、実は東京農業大学第一高校・中学校の採用試験を過去に受けたことがあります。
経験が浅い段階での応募だったため筆記試験で苦い思いをしましたが、内容はかなりしっかりしていた記憶があります。
筆記試験の出題内容から、どういう教育をしたいのか少し考え方が透けて見えた気もします。
ただ単純に大学がバックにある学校というだけではなく、教育に対する目的や思想がもう少し明確だったというか、そんな印象をもちました。
もちろん、あくまで個人の感想ですけれどね。
今回の完全中高一貫化が、東京農業大学第一高校の発展にいい方向に作用していくといいですね。
もっとも、高校受験を考えていたご家庭にとってはショッキングな内容だったかもしれませんが‥