元記事はこちら。
https://www.meimon.jp/koukoubosyu_teishi/
以前から気になっている私立学校の高校募集停止の問題。
問題になるのは主に受験を考えていたご家庭や受験生のほうだとは思います。
学校側からすると、自分の考える教育の指針のために致し方ない側面もあるのでしょう。
個人的にはぜひとも門戸を閉ざすことは避けて欲しいとは思いつつ、やむを得ないことも理解しつつ、日本のため、子どもたちのため、将来のためになってくれればいいと思います。
記事の概要
先日、私も東京農業大学第一高校の高校募集停止について記事を書きました。
記事内でも取り上げつつ、もう1校、高校募集停止を行う学校に触れています。
その学校は奈良市にある東大寺学園中学校・高等学校(超名門校ですね)。
自分も高校受験の際には高校入試の過去問を解いたことが何度もあります。
関西圏の話題には少し疎いので存じ上げませんでした。
2023年度の大学入試では東大に18人、京大に64人もの合格者を輩出しているようです。
完全中高一貫化は2015年頃から始まったようですが、近年は加速傾向にあるようです。
中高一貫校化を決めた学校
記事内では、高輪を皮切りに、成城、浦和明の星女子、成城、本郷、豊島岡女子、開智日本橋、東邦大東邦、見た国際などが上げられています。
また、都内すべての公立中高一貫校でも完全中高一貫校化が決定しています。
背景の1つに、新学習指導要領の影響があるのではとの考察があります。
確かに社会科(という言い方をあえてさせてもらいますが)の再編のような動きもあります。
もう1つの要因としては大学入試改革の影響があるのではという考察もあります。
昨今の大学入学共通テストの難化・長文化を見ていると、3年間ではなく6年間かけて対策をしたいという学校が増えてもおかしくはありません。
大学入試改革で思考力や表現力をつけさせたいという改革が、皮肉にも私立学校の完全中高一貫校化を促してしまっているのかもしれません。
おわりに
高校受験時に選択肢が狭まってしまうのでは、という危機感につながり、受験のタイミングを検討し直すご家庭も増えているとありますが、義務教育の境目で全員に課される高校受験の意味合いが変わりかねないとも思います。
また、そのタイミングで既に門戸が閉ざされてしまっていると、そもそも選択肢の中に入れられず、教育を受ける機会が失われてしまうことになってしまいます。
必然的に中学受験という、本来であれば任意のイベントに手を出さなければならない‥
もちろん、時間的にも費用的にも負担が変わってきます。
また、最悪の場合、家族関係にも影響を及ぼしかねません。
年齢的に(身体的にも精神的にも)考えても15歳の時点で受験があることに一定の意義も感じてしまいます。
特に地方都市での在住・在勤の経験があると、私立学校の受験(特に中学受験)に対する考え方は都市部とかなりの乖離があります。
子どもたちにとっても、働く先生たちにとっても、最終的には日本のためにも、いい方向に行くことを願ってやみません。
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