中学受験を終えた今、紹介したい記事2選。

受験生保護者

タイムリーに見かけた記事を、2つほど紹介させていただければと思います。

【3つ子の中学受験】まさかの全落ち。計15回の不合格を経験した息子たちは、医学部はじめ華麗なキャリアへ転身。母・島谷留美さん「受験はうまくいかなくてもいいと思っていました」

前編はこちら
後編はこちら

小学館のHugKumというサイトになるようです。

長文で、前後編に分かれています。

ざっくりと記事の概要を紹介します(ChatGPTに要約させました)。

3つ子の中学受験とその後の成長

島谷留美さんはハネムーンベイビーで3つ子を授かり、妊娠20週から入院するなど大変な妊娠・出産を経て、無我夢中で子育てをしてきました。3人とも小学校4年生から塾に通い、中学受験に挑戦しましたが、志望校にこだわったため「おさえの学校」を受けず、結果はまさかの全員全落ち(計15回の不合格)

受験後、公立中学校に進学した3人は、環境にすぐ適応し、次第に勉強に対しても自主的な姿勢を持つように。高校受験ではそれぞれ目標を持ち、真剣に取り組むようになりました。その結果、現在は医学生・商社マン・外資系コンサルタントとして活躍しています。

島谷さんは、「受験は人生の一部であり、失敗も学びになる」と考えており、親が過度に介入せず子ども自身に考えさせる方針を貫いたことが、結果的に子どもたちの自立につながったと語っています。

ポイント:

  • 3つ子の妊娠・出産は大変で、育児も24時間体制
  • 小学4年生から塾に通い中学受験へ
  • 志望校にこだわり過ぎて全落ちするが、公立中学で楽しく過ごす
  • 高校受験で自分の進路を真剣に考えるようになり、最終的に成功
  • 受験の失敗がむしろ子どもたちの成長につながった

このエピソードは、「受験の結果がすべてではなく、人生はその後の努力次第でいくらでも切り開ける」という前向きなメッセージを伝えています。

結果として、3人が三者三様で成功を収めているからこそ、という側面はあるかもしれません。状況的にも、スイッチが入ると爆発力のある男の子だったり、野球(スポーツ)をやっていたりと、考慮すべきところもありそうです。

一方で、様々な結果が出たであろう中学受験に対しても、受け止めて次に繋げるメンタリティーがあったため成功にもつながっているのだと感じます。

中高一貫校の先生が語る、中学入学後に学力が伸びる子の特徴

元記事はこちらで、アメブロのものになります。

少し詳しめのまとめはこちらです。

中学入学後に学力が伸びる子の特徴

中学入学後に学力が伸びる子にはいくつかの共通する特徴があります。学校側が提供する学習機会に対して、自ら積極的に取り組む姿勢を持つ子は、興味関心の幅が広がり、学力が大きく伸びる傾向があります。逆に、「この学びが何の役に立つのか」と懐疑的になり、消極的な姿勢を取る子は伸び悩みがちです。

また、保護者の影響も重要です。特に、保護者が「先取り学習」を求めて塾の学習を重視しすぎると、子どもも大学受験に直接関係しない学びを軽視するようになりがちです。学力が伸びる子は、受験が終わっても前向きな気持ちを維持し、学校生活を楽しみながら、さまざまな人の意見を柔軟に吸収する姿勢を持っています。さらに、単に話を聞くだけでなく、自ら学びに向かい、試してみようとする行動力も大切です。

入試日程による違いも見られ、一般的に2月1日入試組よりも他の日程で入学する生徒の方が学力が高い傾向にあります。しかし、中学1年生の定期考査では、志望度の高い2月1日入試組の方が平均点が高くなるケースがあることから、学校への志望度が高いほど学力が伸びやすいと考えられます。

最も大切なのは、入学した学校を前向きに捉え、充実した生活を送ることです。学校に対して後ろ向きな姿勢を持つ子は、受験の結果に未練を引きずることが多く、これは保護者の影響による場合もあります。

結論として、学力が伸びる子の本質的な特徴は「学校生活を前向きに受け入れ、自分から考え、行動すること」です。 これは学習面だけでなく、学校全体の経験においても重要であり、学校を誇りに思い、愛着を持つことで中高6年間が充実したものになります。

かつては大学入学後に目標を見失ってしまうような「燃え尽き症候群」という言葉が使われていました。

現代では、過熱した中学受験に対しても、燃え尽き症候群がある側面もあります。まだまだ半分大人で半分子どもの小学6年生にとっては、大きな時間的な投資と人生における選択だったと思います。一方で、その先に待ち受けているであろう学校生活の楽しみも困難も、想像しきれていないのも事実です。

結局は、親に無理やり受験させられていた子どもだったり、一定の失敗の経験をした子どもが入学段階での最初の見えないハードルに引っかかってしまうことがあるような気もしています。

最初にある4月の保護者会で、既に親子関係が悪化している状態のご家庭もあったりします。

受験終了後は、気持ちの切り替え期間なのかもしれません。

途中にある2月1日組の話ですが、これはモチベーションが地頭に勝るパターンかもしれません。

第1志望を2月1日に受験すると思いますが、倍率等を考える2日以降のほうが偏差値が高くなり、難化することも多いでしょう。

2日以降に合格した子どもたちのほうが、入学時点での偏差値(要するに小6時点)は高いかもしれませんが、1日に入学した子どものほうがモチベーションが高く、入学後の学習の吸収率がよくて結局逆転することも往々にしてあり得るわけです。

おわりに

結局は、中学受験(に限りませんが)は受かってもスタートラインに立っただけにすぎません。

もちろん、最初の記事にあるように全落ちしてスタートラインに立てなかったご家庭もあるかもしれません。

ただ、卒業と入学は同じタイミングで万人に等しく設定されています。

どのスタートラインに立ったとしても、その先にどういうコース取りをするのか次第で、次のレースのスタートラインが変わることはいくらでもあります。

うまく気持ちの整理をつけて、中学に入学していただければと思います。

それは、公立でも、第一志望ではない私立でも、もちろん第一志望の私立でもです。

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