ホワイト私学なのかどうかは、それぞれの価値観次第だということは予め述べておきます。
今回はあくまで、できるだけ客観的な事例を軸に話しながら進めていきます。
今回の記事の中で紹介するブラックな事例
実は都内の専任教諭の身分を確保するだけでも苦労している方は一定数いらっしゃると思っています。
特に中堅帯のレベルの学校の採用にあたっては、既に専任教諭の身分についていると特有の難しさがあるようにも思います。
うまく言語化するのが難しいのですが、他校の専任教諭のヘッドハンティングのような行為に対して遠慮しがちとでも言えばいいでしょうか。
学校によっては「せっかく専任教諭なのにどうして転職するんですか?」というやりとりが発生することも。
ただし、これが都県の境をまたぐと多少ハードルは下がるような気もます。
そんな中、都内の私立学校であるにも関わらず、ウチで専任教諭として働かないかという打診をしたにも関わらず、断わられたほうが多かった学校があるのを知っています。
これは決して学校の運営面だけが悪いというものではなさそうなのです(もちろん学校の運営が本当に良かったかどうかは別の話ですが)。
公立校との共通点と相違点
部分的に公立校にも該当する内容があるので、関連付けながら紹介していきます。
具体的には地域性の問題です。
公立校は、その地域に居住している生徒が通ってくるため、地域性によって空気感がガラリと変わってきます。
- 所得の高い家庭が多く中学受験が当たり前の地域
- 都内でもゆったりとした時間が流れている地域
- 下町のてやんでい気質が強めの地域
- 外国籍の生徒が多い地域
- etc…
それぞれ良さも苦労するところもありますが、実態をつかんでうまく回すのが教員です。
この地域性の話は私立にとってはメリットにもデメリットにもなります。
今回の事例は、デメリットの部分だけが強まった事例だと思います。
私立学校なので、確かに地元地域との関連性は高くない場合もあります。
一方で、生徒は公共交通機関を使用して手の届く遠方から通学してわけです。
そこで相乗効果的に事態が悪化したように感じています。
どういうことかというと‥
もともと、そんなに治安の良くない地域に立地していた学校のお話です。
(治安の良し悪しについては一般的に検索したら出てきます)
その地域は、公共交通機関を使うと、近隣の別の治安の良くない地域から県を跨いで通学がしやすい場所にあったんです。
地元だけならいざしらず‥という状況でした。
ちなみに埼玉県なのか、千葉県なのか、神奈川県なのかは伏せておきます(どれも可能性はそこそこありそうですね)。
今後の展望は
良くも悪くも私立学校は中小企業です。
やり方によっては顧客(この場合は生徒とそのご家庭)は選べるはずです。
学校側も問題として認知はしているのだと思います。
実際、どうにか変化を起こそうとしていると感じました。
特に東京は中学受験も過熱気味なので、今後の化け方によっては魅力的な私立学校に変貌する可能性もあります。
これが私立学校の魅力的なところでもあり、怖い部分でもあります。
生徒募集に失敗して経営難に陥るという可能性だってあるわけです。
地域性については以前も記事にはしています。
今回の記事の内容は、都内在勤の方なら半数くらいは想像がつく内容だと思っています。
公立校の勤務経験がある方だともっと想像がつくと思います。
逆に都内の私立学校はホワイト私学の割合が高いと思っている方でも、本当によく見て、よく調べて転職に踏み切っていただきたいと思います。