転職は、辞める側にとっては未来への希望に満ちています。
しかし、新しい勤務先へ異動する前には、どうしても退職がつきまとうものです。
できれば喧嘩別れはしたくないと、誰もが思うところでしょう。
自分が働きにくくなるのも嫌ですし、大人の不和で生徒が不利益を被るのもダメだと思います。
それ以外の理由はこの記事で述べました。
今日は、非常勤講師が転職する際に、周囲も背中を押してくれやすい退職理由について述べていきます。
常勤講師や専任教諭での採用が決まった
ほとんどの場合に周囲の同僚が喜んで背中を押してくれる理由でしょう。
身分や待遇面での明らかなステップアップです。
非常勤講師と、常勤講師や専任教諭との間には大きな差があります。
ボーナスの月数だったり、私学共済への加入だったり、生活の安定さだったり、様々あります。
辞める側に能力がある場合には、周囲の専任の同僚から「うちに残ってもらって将来は一緒に専任教諭で働きたかった」などと名残惜しむようなコメントがいただける場合もあると思います。
非常勤講師から他校の非常勤講師への転職の場合は、同じ身分なのにあっちの学校にいくんだ、と思われてしまう場合も無きにしもあらずです。
隣の芝生は青く見えるとはよく言ったもので、ポジティブに羨ましがられるならまだしも、下手な嫉妬をされてしまうこともありえます。
母校への採用が決まった
教員の業界のあるあるかもしれませんが、それなら仕方がないと思われる理由の1つが母校への採用です。
これは、常勤講師や専任教諭でも当てはまりますが、先に述べた非常勤講師への転職でも円満に退職する理由にしやすいはずです。
実際に、私自身もここ数年で何人かの非常勤講師の先生をこの理由で見送ってきました。
母校に対する思い入れはそれぞれ異なると思いますが、人によっては物凄く思い入れがある場合もあるので送る側も背中を押さざるをえなくなります。
ただし、母校への採用が決まったというのは、人生の中で多くても数回しか使えないでしょう。
親族の不調や自分の健康理由
私自身が何度か親の不調が理由で退職しています。
(※私自身の話はnoteの記事にありますが、恥ずかしいのでリンクは貼りません。興味がある方は探してみてください。)
近年は介護離職という言葉も出てきましたね。
こればかりは、周囲も同情せざるを得ません。
こちらも自然と申し訳ない気持ちになりますし、誰のせいでもなく、退職も致し方ないという雰囲気になります。
また、ベテランの先生が健康理由で退職されていくことも少なくありません。
おわりに
いかがでしたでしょうか。
転職は意外なところで妬まれることもあります。
もちろん、学校の雰囲気や同僚によっては、直前まで告げないで大人しくしておくのが良い場合もあります。
ただ、いずれにしても、いつかは教科主任や管理職に伝えなければならない時が来ます。
人事の発表は基本的には一定の時期までは内密ですが、内々に次年度の担当を健闘を始めなければいけないなどの学校側の事情もあります。
どうしても明かしたくない場合は、校内の然るべき人物にお願いしてみるのがいいかもしれませんね。