退職を現任校に伝える最適なタイミングとタイムリミット

転職活動

選考を無事通過して内定を勝ち取った皆様、おめでとうございます

次の勤務先が決まり、新しい環境への期待が大きくなると思いますが、その前には退職という手続きがあります。

立つ鳥跡を濁さず」というわけではありませんが、できるだけ円満な状態で職場を去るに越したことはありません。

この話は以前別の記事で書きました。

今回は、退職を伝えるべきタイミングとそのタイムリミットについて考えていきます。

常識的な最終期限は年末年始

私学の採用選考に一定のメドがつき、しっかりと内定をいただけるのは春採用の第1波だと夏休み頃、秋採用の第2波だと年末までには決定しているのではないでしょうか。

年明けからの採用選考の第3波に応募している場合は、内定が出るのは2月中ということもあると思います。

波という表現を使っていますが・・・

私学の採用って3.5波あると思っている
※noteへの外部リンクになります(無料記事です)

私自身の転職その1 ~公立校から私学へ異動したとき~

私自身の経験を伝えさせてもらうと、公立校を辞める時は11月頃に私学から内定をいただきました

しかし、いつ、誰に、どのように伝えたらいいかわからなかったわけです。

さらに、ほとんどの先生方からとは人間関係も良好だったものの、若い教務主任の先輩からはよく思われていなかったこともあり、できるだけ直前まで言いたくないという思いがありました。
(ちなみに、ベテランの先生方からは「男のやっかみだから気にしなくていいし、見ているこっちも見苦しい」と言っていただいていました。)

しかし、直前過ぎても迷惑がかかるだろうということで冬休み中に伝えようと考えていました。

できれば年内と思っていたのですが、部活動の大会の引率や出勤日の関係で校長先生と会えずじまいで、結局伝えたのは冬休み中の、年明け最初に校長先生とお会いできたタイミングとなってしまいました。

日時で言えば、1月4日とか1月5日とかそのあたりのことになるかと思います。

新学期準備をそろそろ始めようか、というタイミングで、なんとなく職員室の雰囲気もゆったりしていて、それぞれの先生方に多少の余裕があった頃です。

新年最初の挨拶(年配の先生方はこのあたりを重視する方も多いです)をして、「後で少しお時間よろしいでしょうか」という形でアポをとっておき、頃合いを見計らって話をした記憶があります。

私自身の転職その2 ~私学から私学への異動~

この時の採用の内定は年が明けてからいただきました。

理事長面接が1月下旬にあり、しっかりと内定の書類をいただいた時期としては1月末とか2月上旬でした。

そのため、現任校に伝えたのは2月上旬になってしまいました。

状況としては、身内にも不幸があったり、体調不良が重なるなど、どうしても実家近くに引っ越さなければいけないという事情がありました。

そのため、このときの転職は実家と通院している病院から近いという立地条件を最優先しつつ学校を探していて、ここならいいだろうという学校から内定をいただいたのがこの時期だったのです。

やはり学校側への迷惑がかかるという観点からできるだけ早急に管理職の先生に伝えました。

年度末が差し迫ったこの時期に、という思いは学校側にはあったかもしれませんが、家族の体調不良でやむを得ないということで穏便に年度末まで過ごすことができました。

退職した学校でしたが、数年後に当時担任をしていた生徒たちの卒業式に参列することもしました。

また、当時の生徒が成人した現在、良好な関係性を保っている教え子も存在します。

今でも校長先生から「うちに戻ってこないかい?」とラブコールを受けることも実はあったりする学校です(笑)

基本的に退職を伝えるのは早いほうがいい理由

社会人として(ある程度学校の運営が理解っている人として)、自分がいなくなる穴のほうをどうするのかという問題まで考えると、やっぱり学校側に伝えるのは年末年始がタイムリミットだと思います。

そうでなければ、学校側も最後の年明けからの選考の第3波に求人情報を掲載できないわけですから。

現在働いている職場である程度人間関係その他が良好である場合は、早いほうがいいと考えます。
(もちろん人間関係の都合でできるだけオープンにしたくないという気持ちもわかります)

これは単に学校側が次の人材を探すという観点からだけではありません。

職務上の分掌との関係性もあります。

公立校であれば、異動の際に引き継ぎをすると思います。

書類を残したり、同じ分掌の他の同僚にノウハウを伝えたりします。

私学でも一緒で、自分の仕事を整理する期間が十分に確保できるわけです。

あと、打算的なものの見方になってしまうかもしれませんが、「新しいプロジェクト」とか「重たい仕事」が増えなくなりがちです(能力が高すぎる場合にどうしてもお願いされることはあるでしょう)。

残り数ヶ月程度でいなくなってしまう人には頼みづらいとか、学校に残る先生たちで回していこうとするのがほとんだと思います。

おわりに

いかがでしたでしょうか。

転職の際にどうしても付きまとう退職という身辺整理作業。

これを円満にして大人(同僚)だけでなく、子ども(生徒)たちへの影響もできるだけ少なくしたいものですね。

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