洗足学園小、中学受験強い私立小が人気の事情(東洋経済オンラインより)

受験生保護者

洗足学園小、中学受験強い私立小が人気の事情(11/4付)

Yahoo!ニュース(コメント欄を含めて読める記事)はこちら

日付は11/4付の記事で、思うところも少なからずあり、どこかのタイミングでブログで紹介したいとも思っていたのですが、少し時期がずれこんでしまいました。

私立の小学校については、数校しか詳しいことは把握していないのですがそれでも洗足学園中学高等学校で働いていた方も数名知っていたり、自分自身も洗足学園中学高等学校の採用説明会(※合同説明会の中の1つ)で話を聞いたりしたことはありました。

そのあたりのこともふまえて。

さて、まず記事の内容についてですが、中学受験が1つの目標になっているのは事実でしょう。

中学・高等学校は女子校なので、男子児童は必然的に外部の中学校を受験する(または公立中に進学する)しかなくなってきます。

そうなると、女子児童についても中学受験という話も出てくるのでしょう。

ただし、ここで少し疑問に思うのはカリキュラム。

記事内では小学校のカリキュラムは6年生の1学期に終わるとある。

しかし、国語の長い文章を読解する練習、中学受験独特の算数の練習、中学校レベルの内容も含む理科や社会について十分に対策ができるかと言われると少し疑問にも感じます。

2学期以降の過去問対策でどこまでできるようになっているのか。

また、小学校のカリキュラムという表現が記事内にされているのですが、果たしてそれは(通常の)小学校のカリキュラムなのか、(中学受験の)小学生のカリキュラムなのか、という点が見えてきません。

そこで、Yahoo!のコメントを見てみると、教材にサピックスのものを使っているというものも見られますが、真偽の程は定かではありません。

その一方で、ご家庭で学校とは別に塾に通わせているというものも見当たります。

そうなってくると、結局は学校と塾の二足のわらじを履くことになり、私立の小学校に通っている意味はなんだろう、ということになってきます。

もちろん、ICT教育など、私立だからこそできるものはあると思うのですが、そうなってくるとこの「中学受験に強い私立小」というのは、疑問符がつくことになるかもしれません。

というのも私自身、別の私立小学校に通う児童の個別指導を担当したことがありますが、そちらの学校は更に中学受験に特化しており、月例テストのようなものもあったり、独自教材を使いつつ中学受験の内容まで教え込んでいました(ちなみにこの小学校の外部進学率は50%ほど)。

私立学校はそもそも合う・合わないの問題もありますし、ご家庭が求めるものも異なります。

小学校の(本来の)カリキュラムで内容量に余裕があるからこそ、ICTを使った展開などを落ち着いてできるというメリットもあると思います。

そういう意味で、どこまで受験に向けた学習カリキュラムと、世の中で注目されているものとが導入されているのか気になりました。

なお、洗足学園に対してはYahooコメントの中に「かつてはそんなに優秀な学校ではなかった」という趣旨のものもありますね。

ここから改革に舵を切って、怒涛の変革期を知っている方とかつて同じ学校で(もちろん洗足学園ではない別の学校ですが)働いたことがあります。

良きにつけ悪しきにつけ、いろいろなものが変わった話は聞いています。

毒にも薬にもならないような備忘録のような記事になってしまっていますが、ご参考まで。

タイトルとURLをコピーしました