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恵泉女学園大、閉学へ 共学志向? 2024年度から学生募集を停止(3/22付 朝日新聞DIGITAL記事)
私立学校に勤務すると恵泉女学園中学・高校の名前は聞いたことがあると思います。
大学も1988年に開学していましたが、2024年度から募集するという閉学するという情報が恵泉女学園のホームページに掲載されています。
もちろん、人口減少や少し前の女子校の不人気などの社会的な背景事情を察すると納得できてしまう側面もありそうです(最近は少し女子校の不人気は中高は改善してきた(復権してきた?)印象はありますが‥)。
朝日新聞の記事によると、18年度の入学生が255/290で充足率が88%だったようです。19~20年度は100%を超えていたようですが、22年度は56%まで落ち込んでいたとのこと。
絶対数が少なめということもありますが、それでも56%というのは少し衝撃的な数字に見えてしまいます。
同じような女子大の閉学でいうと、2017年に東京女学館大学も閉学しているようです。
このあたりを踏まえて、Yahoo!ニュースについたコメントも拾いながら考えていきたいと思います。
Yahoo!ニュースでは、今回の朝日新聞の記事以外にもresemomの記事もあがっています。
この2つの記事についたコメントについて拾っていきます。
1つ目はこちら。
女子大というより多摩市や八王子が本拠地ということに問題があると思った。過去こぞって郊外に移転したがいまは戻ってこようとしている。 大妻と比較。明治と中央。
https://news.yahoo.co.jp/articles/14324962efc1e3fd050b9bd456680f440652ee65/comments
日頃から話題にしている立地の問題です。
立地と通いやすさと集客の関係性。
前述の東京女学館大学も町田市にあったと記憶しております。
続いてのコメントの引用はこちら。
ここって中高あたまいいんだよね。 なんか何年か前の東京女学館みたい。
https://news.yahoo.co.jp/articles/14324962efc1e3fd050b9bd456680f440652ee65/comments
ということでやはり東京女学館と比較されている方もいらっしゃいました。
恵泉女学園中学・高等学校があたまいいかはさておき、2022年の合格実績を確認すると、東京大学に1名(過去5年間で初めて)とか、国公立大学の合格者が2桁、医学部の合格者7名など学校ホームページにも分析が掲載されています。
早稲田の合格が9名、慶應義塾大学の合格は6名、上智大学が18名、東京理科大が4名となっていますが、1学年は180~200名程度といったところでしょうか。
一定の地位は確立させているようにも感じます。
最後の引用はこちら。
昭和の頃は、都内名門短大5本指に入ることもあったのに。時代の流れは変わるのね。
https://news.yahoo.co.jp/articles/e4b25fe6a64d2731549d87fc6655f9ba2c56c498/comments
短大についてはなかなか厳しい時代の流れも感じます。
なお、かつてこんな記事も書いています。
2022年度は教員採用.jpの採用イベントでも校長先生との対談時間も設定していた山脇学園の記事です。
こちらもかつては赤坂に女子短期大学を設置していたことからついた通称『赤短』ですが、現在は様々な取り組みを行っています。
様々な学校を見て、個々に分析しつつも横に並べて比較するとまた異なる見え方がすることはあります。
昨日、Googleのサジェスト機能で朝日新聞の記事を知り、自分もいろいろと考えさせられてしまいました。
なお、法人のホームページには『恵泉女学園中学・高等学校は、この件で不利益を被ることはございません。変わらず生徒たちの教育に力を尽くしてまいりますので、生徒・保護者の皆様はどうぞご安心ください。』と記載があるのでどうにか有言実行していただきたいと思っています。
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